引っ越しした後に機材を整理

最近、都内に引っ越しまして、気に入った環境なりました。集中力が違うので没頭し過ぎないようにしないといけないのですが、、、

仕事場の設定も、今っぽく大分スリム・スマートにしていくつもりで、最近ほとんど使わなくなった、中判カメラ、Hasselbrad や Fuji Gx680 II 、Korg Triton Studio V2 も処分しようと思います。すべてとても気に入っていて、手放すことは考えていなかったのですが、移転できる範囲で機材は整理しておくのが、自分にはベストの設定かもしれません。次にまた引っ越す可能性大ですし。。

全くの私事で失礼いたしました。また近日、今度はまとまったもので更新したいと思います。

modo で wireframe 書き出し

modo wireframe
modo wireframe

仕事の合間のわずかな期間、3Dのことを思い出すため、modo で wireframe を書き出しました。modo には wireframe を書き出す機能が無いので、UV を使って表面に投影するような感じで行いました。一手間、二手間ありますが、wireframe 出力 結構重要なはずです。(方法はまた別の時間に追記します。) 

作例はかなりラフですが、輪郭線は contour / cel edges material などで 強く出しています。透過を使って背面 poly を写すこともできました。refraction roughness 使ってぼかしてもいいし、photoshop でなじませるのも同じような結果かな。この解像度では良く見えないかもしれませんが、睫毛だけ fur を使っています。

また別のまとまった時期に、ibook 用のイラストのことを進めよう。

あと、そろそろ自分の完全オリジナル Rig も作らなくては、、、 現状はライセンスもののモデルを結構使っていますが、正規でおかねだして買ったものだとしても、アーティストとしてはライセンスの縛りを受けたくないですよね。3D モデルは時間をかけてでも、自分で一から作るのが一番。

Web Design: ローカルにテスト環境を作りました

またもや、しばらく手がつかなかった内容で、WordPress サイトを Dreamweaver CS6 上で作業しやすくするため、ローカルにテストサーバーを作ってみました。

使用したのはAMPPS (Apache, Mysql, PHP, Perl, Python)でインストールするだけでローカルにサーバー環境が出来上がる便利なもの。ただ、MACの環境ではなぜかMySQLが速やかに立ち上がりませんでした。一度、システム再起動したらいつの間にか使えるようになりました。幾つか同様のものを見てAMPPSを選びましたが、インターフェースがとてもすっきりしていて、広告らしいものもなく、正解だったかも知れません。

これを使うと新規のWordPressインストールは本当に簡単にできるので良いのですが、今回は既にリモートサーバーに作っていたWordPressサイトのテスト環境をローカルに移管する作業でしたので、色々設定に苦労しました。おかげでデータベースのテーブル操作やインポート/エクスポートも大分深く覚えることが出来ました。

既に出来上がった Word Press サイトをローカルのテストサーバーに移動する

注意:作業に関わるすべてのファイル、データベースのバックアップをするのが大前提です。私は全くエキスパートではありませんので、あくまで参考程度にご覧下さい。

1. ローカルテストサーバー上、AMPPSアプリケーション内の www フォルダに、リモートからダウンロードしたサイト全体のフォルダすべてをコピーする。

2. リモートで接続していたサーバーの phpMyAdmin にログインして、移動元になるデータベース(.sql)をエクスポート。特別な設定は行いませんでしたが、エンコーディングなどは新サーバーと一緒である必要があるためサーバー間の仕様の違いは確認はしました。



3. AMPPSで起動した、ローカルの phpMyAdmin 上に元のデータベースと同じ名前のデータベースを作り、それを選択した状態で 2. のデータベースをインポート。注:間違っても目的と別のデータベースを選択しないで下さい。

もちろん、この時点ではまだつながりません。ブラウザにhttp://127.0.0.1/フォルダ名/と入れても、WordPress は “Error establishing a database connection” と返してきます。

 

4. AMPPSアプリケーション内の www フォルダに移動したサイトフォルダ内にある、wp_config.php 内のパスワードやホストネームなどの設定をローカルのデータベースに合うように書き換える。

データベースのパスワードは phpMyAdmin の “特権” “ログイン情報” のパスワードとは違うものなので、注意が必要です。忘れた場合は “特権” の中、”パスワードを変更する” で再設定可能ですが、混乱しやすいので、こまめに記録したほうが良いかと思います。

その他の設定も新しいデータベースにあったものに変更していきます。私の場合、 Multisite の設定 define(‘SUBDOMAIN_INSTALL’, true); と “false” の混同があり、管理画面が開けず、しばらく時間を無駄にしてしまいました。(私の設定の場合はここは “false” が正しく、ローカルのURLにサブドメイン true はあまり考えられないなと気がつきました。) WordPress 新規インストールと違って、個別の設定を手動で接続していくので、見落としも多く出ます。

wp_config.php 変更後はこれはテストサーバー用のものになりますので、間違ってアップロードしないように、バックアップ。Dreamweaver ならクロークしておきます。(リモートサーバー用のものは別にバックアップしてあります。)



5. データベース内、各テーブルでリモートサイトURL(“example.com” とか)に指定されている部分をローカルのURL(“127.0.0.1/フォルダ名” など目的のもの)に書き換える。今回はSQLを使用して書き換えましたが、Multisiteを利用していたので、項目が少ないものにSQLを使うのも面倒になり、仕上げは手動でテーブルを確認しながら書き換えました。

主に書き換えたものは、

wp_blogs

wp_options

wp_posts

wp_site

wp_sitemeta の5つだったと思います。

wp_posts だけは Permalink などに使われているURLの項目が非常に多いため、下記のようにSQLを実行して一括に処理しました。

——————–

UPDATE wp_posts SET guid =

REPLACE (guid, ‘元のURL’, ‘新しいローカルのURL’);

——————–

上記は一例で、テーブル名、カラム名を、元のURL(example.com など)、新しいURL(127.0.0.1/フォルダ名 など)、入れ替えながら旧URLをすべて書き換えることが目的です。

テーブル wp_blogs (wp_はPrefix) の中のURLを書き換えたあたりから WordPress が反応し始めたように思います。すべて書き換えたなと、チェックをして問題が無いようならば、リモートサーバーからローカルサーバーへ WordPress の引っ越しというかコピーが完了です。

上記はあくまで忘れないように書きました。私もやっと行えたぐらいのレベルですので、参考程度にご覧下さい。

最終的には今までリモートサーバーにアップしながらつくっていたサイトが、インターネット接続無しで表示されるように。もちろん theme、plug-in もすべてそのまま。しばらく使っていなかった Dreamweaver を幾らかは活かせるようになりました。(WordPress/phpだけではなく、かなり昔つくった CGIのサイトもローカルで使えるようになったことに気がついて、どうも順序が逆転しているような妙な気分ですが、、、)

今回、Theme のデザインからすべてのサイト構築を行うため、デザインと機能をすぐチェックできる、少しでも良いワークフローにしたかったのです。Dreamweaver の Liquid Layout も旬なうちに WordPress と合わせたかった。

また、サーバー間で WordPress を引っ越しすることも出来るようになったことで、今まで結構作りっ放しだったサイトへの愛着も増えるような気がします。

撮影機材のメンテナンス

Carl Zeiss Lenses
Carl Zeiss Lenses

新しい撮影を控えているので、撮影機材のメンテナンスを行いました。新しいカメラに変えた際、撮影に使用しているレンズすべての無限遠が出なくなったので、一気にレンズ7本の分解とピント調整をしました。すべてMFなので気をつけて分解すれば、自分で調整できます。他にもファインダーのスクリーンをMF用に削ったり、必要な部分の非反射塗装をしました。

私はAFのレンズとあまり相性が良くなく、しょっちゅう故障するのがどうしても気に入らなくて、持っていたAFは少し前にすべて処分してしまいました。

残っているのはフィルム時代のMFレンズばかりですが、結果的にはデジタルに移行して10年ぐらいずっと仕事のメインで使えてきました。(逆にAFは全然仕事で使った記憶が無いのです。)「このままいってしまおう。」と思いながら、今日一日は7本のレンズの無限遠を合わせました。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 10

Jewelry Design with modo - Product Sample
Jewelry Design with modo – Product Sample
Jewelry Design with modo - Detail - Petal
Jewelry Design with modo – Detail – Petal
Jewelry Design with modo - Detail - Core
Jewelry Design with modo – Detail – Core
Jewelry Design with modo - Side View
Jewelry Design with modo – Side View

今回のデザインの仕上げにあたる部分。まずマテリアルを調整し、マットな感じにして写り込みを抑えつつ、銀かプラチナの質感を出すように変更。表面に Noise を加えたのは前述の通りです。宝石部にも Noise を加えて透明度にムラを与えて少し本物らしくしたつもりです。 Emerald にしていたものを Pink Sapphire に変更。

Lighting は Preset の中から Environment > Studio の中のものを選びました。写真の撮影でもそうですが、平面の部分は質感を再現するのが難しく、フラットになりすぎているのが残念です。もし MODO 上に自分なりのスタジオライティングセットを作ったらそれを使用して改善しようと思います。物撮りの写真撮影と同じく黒マットと白マットをうまく組み合わせて、エッジや表面に自分なりの反射を組み立てる様なのが理想ですが、MODO preset 内の Environment を使うだけではそこまでうまく出来ないなと感じました。

アクセサリーなどは反射がきついものですので、Indoor か Outdoor の HDR Lighting を使うと、同時に環境のものも写り込んでしまい、ジュエリー・アクセサリーのデザインサンプルとしては使えない気がします。(写真でもそういうものは使ってもらえません。)広告用途なら面白い効果としてとらえられるかと思いますが、形状や材質のことを考えるためのプロトタイピングを目的とするなら、やはり Studio 系の HDR Lighting または直に Environment Material を使った方が良い結果を得られるのではと考えています。

これをレンダリングするだけでも、何回も失敗しては設定を変えの繰り返しで、だいぶ疲れたのですが、これも良い練習になったと思います。最終的には GI や Coastics を使用し、各部の品質設定を可能な限り良くして、3600 x 2400 Pixels の画質で Final render output 、Alpha Output の基本画像に Ambient Occlusion を追加して書き出しました。( Ambient Occlusion は Photoshop に持っていって合成しています。) また Render Rotation を使ってぐるりと一周する動画も書き出しました。こちらは後で編集して、Youtubeにアップする予定です。

デザインの関していえば、平面で考えていたデザインを 3D にしてみたことで、次から次へと課題がでてきてしまいました。次回一からからデザインをする時はもっと良いものを設計できるように問題点を意識、記録しようと考えています。

宝石、石留め周辺は良く出来たと思いますが、胴体の花びらの部分は平面すぎてつまらない点、また横や後ろから見た時に、あまり良く構想を練っていないところが見えてしまう点、物理シュミレーションまでたどりつけなかった点などは今後の大きな課題です。設計図の重要性も多分に認識しました。

まあ、広がってしまう構想でしたが、もとはといえば Illustrator から 3D モデルを立ち上げるのが目的でしたので、そこから考えると良く出来たなと納得はしています。

次回は、また別の対象を選ぶことになると思います。仕事を得ていかなくてはなりませんので、自分の作品の制作方法ばかり掲載してはいられないのですが、次回は少し詳細の機能のチュートリアルみたいなものをやりたいと思っています。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 9

Jewelry Design with modo - Material Setting
Jewelry Design with modo – Material Setting
Jewelry Design with modo - Environment Lighting
Jewelry Design with modo – Environment Lighting

マテリアルの設定とレンダリングは特に大事な作業で方法も様々です。絵作りに直結している作業なので目的によって全く違う設定が考えられよく混乱する場所でもあります。

今回のモデルに関しては、2種類のマテリアルだけで済みましたが、マテリアルを設定して、レンダリングしながら良い結果を得るまで追い込んでいく作業はとても根気がいると思います。今回の場合、 MODO のプリセットのマテリアルをモデルの各パーツにドラッグして割あて、その後質感設定など行っていきました。小さな画像でわかりづらいかと思いますが、 Noise を使って表面の質感を出したり、宝石部の色のムラ、曇りなどを操作しました。(図1)

レンダリングの設定によってもマテリアルは全く違うものに再現されます。下図は環境光を使用したもので、部屋の状態が宝石に映り込んでいるのがわかります。(図2) ただ下図は過度の反射や不要な映り込みがあるため、すぐに色あせそうな失敗作と思っていまして、上図のものを採用して、仕上げに入りたいと思っています。

マテリアル設定やレンダリングは人に細かい方法を説明されるより、マニュアルを片手に苦労して何度もレンダリングを繰り返し、自分のものにするのが一番の方法かと思います。私もまだまだですが、勉強で表現の幅が広がっていくのは楽しいですし、徐々に自分ならではのクオリティが完成していくような気がします。

そろそろ別のことに取りかからなくてはならず、次回は仕上げです。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 8

Jewelry Design with modo - Base Model
Jewelry Design with modo – Base Model
Jewelry Design with modo - Base Model Hollow
Jewelry Design with modo – Base Model Hollow

昨日作った宝石をベースにのせ、爪を作りました。パーツ同士干渉しないようサイズを調整しながら行った作業です。色々な微調整が残りますが、ベースモデルの制作は以上でほぼ完了しました。(図1)

また、採光のために内部をくり抜いたバージョンも作成しました。レンダリングの結果を比べて、良いものを選ぼうと思います。(図2)

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 7

Jewelry Design with modo - Gem Part
Jewelry Design with modo – Gem Part
Jewelry Design with modo - Weight Map Assigned
Jewelry Design with modo – Weight Map Assigned
Jewelry Design with modo - Subdivided
Jewelry Design with modo – Subdivided

宝石の部分を作ります。まず、球の Primitive を主体に作っていきます。前出の試行錯誤でわかりましたが、そのまま球体を使用するのでは屈折の効果が感じられなく、希少な宝石を使用する場合にはもったいない印象になることがわかりました。ただオリジナルデザインの球面も保ちたいので、正面は球体、背面はカットの入ったものを目指しました。(図1)

背面にカットの様なものを加えて、Weight Map を適用します。Weight Map は Vertices 、 Edges 、Polygons 、に割り当てられる重さのようなもので、 Subdivide を使用するときなど、いろいろな場面で効果を発揮します。 Weight Map を、例えば、 100% 適用した部分はほとんど変形しないまま Subdivision Surface をかけられます。今回のように全面は球体、背面は角度のついたものを作ったりするのに役立ちます。車とかロボットとか、流線型を良く使用する最近のデザインには無くてはならない機能だと思います。(図2)

MODO での簡単な設定方法は、Vertex Map > Weight Tool か Edge Weight Tool にいって、適用パーセントを選び、スクリーンをクリックといった方法です。MODO は操作に癖があるので、慣れるまで何度か試すのが良いかと思います。

Weight Map 適用後に Subdivide をかけたものが図3で部分的に変形が少なくなっているのがわかると思います。(図3)

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 補足2

宝石のマテリアルを幾つか試したものがこちらです。上図は MODO のデフォルトのマテリアルをほぼそのまま使用したもの。屈折率も最初から設定されているので便利ですが、綺麗すぎるのと
、人工的な感じがするところが少し納得がいきません。

宝石は天然に近いものの方が格段に価値が高いようですし、自然なものを目指しました。少し Noise などを組み合わせ、色味も調整したものが下図になります。Noise には種類が色々あるので幾つか組み合わせましたが、基本的には Noise Material を調整しながら、最後にTransparent Amount (透明度)、Transparent Color (透明カラー)などを割り当てました。天然の石は個体でも色が違う部分があったり、曇りがあったりしますので、それをイメージして作業しました。レンダリング時間だけは増えてきましたが、まだ良く再現できているとは思っていません。Noise を使うこと自体は良いと思うので、この件はまた後でじっくり取り組もうと思います。

また、MODO には Dispersion (分光)の設定もあります。スペクトル(虹のような帯で光が分解する)を再現できるはずで、こういうところで使用するのだなと思いました。

Jewelry Design with modo - Index of Refraction
Jewelry Design with modo – Index of Refraction