Portrait Study / 人物画の勉強 3 (男性モデル編)

3D Model (Male - Proportions) / 3D モデル (男性・プロポーション)

今の時代で理想とされているプロポーションについて。

ここで使用しているイラストのものは、いわゆるファッションモデル体系で、8.5頭身ぐらいです。この他、英雄型体系=9頭身、美術モデルの理想体系=8頭身、学術研究などには7.5頭身などが標準的な体系として扱われているようです。

体格に関しても、時代が変わると同時にとらわれかたも変わっていくようです。スポーツにはそれぞれの競技に理想的体系というのが確立されているようですし、アニメーションに使われるキャラクターなどは子供に近いものが好まれます。また、ロボットが高性能化していくこの時代、ロボットの体格なども、理想的体型に関わってくるのかもしれません。

時代による体格の変化が建築・商品開発に関わっていることは素人の私でもよく解る気がします。上野駅の乗り換え通路の支柱の下をくぐる時や、古い寺院・神社、公園、観光地のトイレとかへ行ったとき実感します。

製品寿命の短い衣服・生活用品は人と同じく速く変わるけど、普遍的な性質とかデザインを持ったものは、人と同じかそれ以上長く残る、というのことをぼんやりと思いました。

Portrait Study / 人物画の勉強 2 (男性モデル編)

3D Male Model (Leonardo Da Vinci - Vitruvian Man Copy) / 3D モデル (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

Leonardo Da Vinci の Drawing “Vitruvian Man – Le proporzioni del corpo umano secondo Vitruvio” 風にやってみました。

Leonardo Da Vinci はローマの建築家 Vitruvius (BC80–70〜BC15) の Book III を引用し、独自の解釈を含め有名な “Vitruvian Man” を描きました。

Da Vinciは説明文の中に、
“Vitruvius によると人物のプロポーションは自然によって相対的に決められていて、4本の指が手の平のサイズを、4つの手の平が足のサイズ(大きすぎる気がしますが)、6つの手の平がキュービット*を、4つのキュービットが人物の身長に等しくなっている。”
*キュービット (Cubito = 中指の先から肘まで、ローマ時代の尺度)

“脚をできるだけ大きく広げると身長の1/14が減る、そして中指の先端が頭の上にくるまで腕を上げると、四肢の中心はへその位置にくる。また、脚の間の空間*は正三角形となる。” *股下の空間か?この部分は不明瞭

“両腕を広げた時、その長さは人物の身長と等しくなる。”

といった概要から、詳細まで書き残しています。
英語の文を見たものですので、理解が違っていたら申し訳ありません。

昔の理想的な人物プロポーションを示していて、現代のものと異なる部分があることに気がつきましたが、大きく変わっているわけでもないようです。(一般的に8頭身が理想とされていたのですが、今の 3D Model などは9頭身とかになっているため、単純にはあってこない部分があります。)

追記: 写真に関していうと、Vitruvius Man を見て、 Hasselblad の 6X6のような正方形のファーマットがなぜポートレートに強いとされたのかも、(両手を広げた幅と身長が正方形に収まることに、) 少し関係している気がします。人の動きが全て正方形、正円の中に入るのなら納得です。6×6フォーマットは編集者にとってクロップしやすいということばかりかと思っていました、、、

Portrait Study / 人物画の勉強 1 (男性モデル編)

3D Model (Male) / 3D モデル (男性)

人物画の勉強のため、男性の3Dモデルと骨格のモデルをレンダリングしてみました。

3D Model (Male-Skeleton) / 3D モデル (男性・骨格)

時間のある時にもう少し色々試したいのですが、絵を作る時に役に立つかなと思っています。

Rendering は MODO で行いました。Cel Edges Material や Refraction の値を調整しながら、何度もレンダリングして結果を決めました。

FUJI GX680II

Fuji GX680II
Fuji GX680II

長い間、大事にしてきた FUJI GX680II この間処分してしまいました。とてもいいカメラでしたが、写真現像する機会がほとんどなくなったことや、生産中止のものなので、今後のデジタル対応がほとんど見込めないことが理由です。巨大ともいえるカメラで、持ち運びがつらいこともありました。ただ、すごくいいカメラですので、フィルム現像からやりたくて、作品撮りしたい人にはおすすめのカメラです。このカメラのためにある EBC FUJINON のレンズも最高のものばかりです。FUJIのプロ機材は今、かなり日本国外に流れていっているようです。(超高品質なので、まだまだ人気があるみたい。芸術分野ではフィルム写真、全然使われてますし、、、)

私が使う中判カメラは、残すは1台になってしまった。。これは残さないとな、、、そして、写真の現像も続ける気です。

Storyboard / 絵コンテのテンプレート

Storyboard / 絵コンテ
Storyboard / 絵コンテ

Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ テンプレート A4
Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ テンプレート A4

Youtube Channel 用の Movie 制作を再開するつもりでいて、やるならば計画的にやろうと思い、絵コンテのテンプレートを作りました。

ここまで絵コンテはあまり使ってきませんでしたので試しに。やってみると、結果をイメージしやすかったので、やはり大雑把でも絵コンテは作るべきだなと感じました。

テンプレートのPDFリンクしました。もしよろしければ、どうぞご自由にご利用下さい。
(Feel free to use this template for any project.)

Free Blank Storyboard 3×3 A4 / 絵コンテ 無償テンプレート A4 (PDF, 74KB)

ADF を使った書籍の電子化 4

A book converted to PDF / PDFに変換された本
A book converted to PDF / PDFに変換された本
Adobe Bridge Batch - Rename / ファイル名の一括変更 1
Adobe Bridge Batch – Rename / ファイル名の一括変更 1

取り込んだ jpg 画像は1ページ1ページ別々に保存されています。しかも、奇数ページと偶数ページは別々になっていますので、まずこれらを元の順番に戻す必要があります。
ここでは、”ファイル名による並び順” をうまく使います。 Windows / Mac 両方で間違えなくできるし、このために必要な “ファイル名の一括変更” も色々な写真管理アプリケーションで簡単に行える機能です。

現在、ファイル名は A001.jpg… B001jpg… と別々になっていますが、これを001A.jpg の様に数字を先にすれば、ファイル名の並べ替えだけで、簡単に掛け合わせができます。 (001A.jpg, 001Bjpg, 002A.jpg, 002B.jpg… となりますので。)

私の場合は Adobe Bridge を使ってファイル名を書き換えます。Batch Rename (日本語版はファイル名の一括変更かな?) を使います。

Adobe Bridge - Batch Rename / ファイル名の一括変更 2
Adobe Bridge – Batch Rename / ファイル名の一括変更 2


1. 奇数のページだけ選択して、001a.jpg 〜に一括変更。

2. 次に偶数を選択して、001b.jpg 〜に変更。

3. さらに、1冊の本として完全にページ数を連番にするため、
交互の並び順になったことを確認し全選択、もう一度名前を、001.jpg 〜に変更。

4. 表紙の名前を C001.jpg → 000.jpg に変更

Import all files to Adobe Acrobat / 画像ファイルのPDF化
Import all files to Adobe Acrobat / 画像ファイルのPDF化

こうして、本元通りの順序に並んだ jpg ファイルを Adobe Acrobat や 他の PDF 変換アプリケーションに取り込みます。今回の場合の様に、 Adobe Acrobat ですと、jpg形式でも、「ファイルの結合」で簡単に1つのPDFファイルに変換できます。

最後に取り込んだ内容を再確認して、用途に応じた保存設定を選んでPDFとして保存します。高解像のjpgから作っているため、ダウンサイズや圧縮率など色々試せるメリットもあります。例えば、今回のファイルを、十分綺麗で読めるところ、200dpiまで圧縮したファイルは61MB程度になりました。スマホやタブレットにもまあいけるサイズではないでしょうか。 (高解像度そのままで圧縮を最低限にしたものは600MBぐらいかもしれません。)

scanning books - completed / 本の電子書籍化 完了
scanning books – completed / 本の電子書籍化 完了


他にもPDF編集アプリケーション上で、目次やOCRの機能を使ってみるのも良いと思います。
この本にも試しにOCRをかけてみたら、”改行”でシラブルが分かれて単語認識されないこと以外、ほぼ完璧に近い精度でテキスト情報が認識されました。(アルファベット言語はこの点うらやましい限りですが。。。日本語ではこうはいきませんよね。)

これで本の電子書籍化(PDF編)が完了です。

また、いつか同じ jpg ファイルから、ePUB変換を試そうと思います。
以上、電子書籍出版のための布石でした。

ADF を使った書籍の電子化 3

scanning books / 文書・書籍のアーカイブ
scanning books / 文書・書籍のアーカイブ

下準備が終わったら、スキャン作業です。私の場合は、かなり昔から使っているスキャナーに ADF (オートドキュメントフィーダ) を取り付けたものを使用します。

最近流行っていた、両面スキャンのものではないので、奇数ページを一回、並べ替えて、偶数ページを一回スキャンして、取り込んだデータファイルを再度交互に合わせて PDF にするのが流れです。

1. スキャナーの設定
2. 奇数ページのスキャン
3. ページの並べ替え
4. 偶数ページのスキャン
5. 取り込んだ jpg データのチェック

scanner setting / スキャナー設定
scanner setting / スキャナー設定

1. スキャナーの取り込み設定:
私の場合、EPSONのスキャナーですので、EPSON SCAN で取り込みの設定を行います。

幾つもオプションがあるのですが、データはできる限り高解像で残しておきたい、また取り込み後に加工ができる手段を残しておくために、jpg 形式、解像度300dpi〜350dpiを選択しています。

EPSON SCAN では 最初から PDF で取り込むことも可能ですが、奇数と偶数ページの掛け合わせの機能がないので、最初から PDF にすると後で苦労します。あえて 1ページ = 1 jpg ファイル として保存することで、奇数と偶数ページの掛け合わせを簡単にする方法を選びました。

ですので、今回の設定は、

保存: jpg 形式
Color: 16bit グレースケール
解像度: 300dpi
ファイル名:
奇数ページ A+3桁連番 (例: A001.jpg)
偶数ページ B+3桁連番 (例: B001.jpg)

ファイル名に関しては、後に奇数・偶数ページ掛け合わせするためにこうしています。(本来なら、EPSON SCAN で 001A や 001B の名前で連番書き出しできれば、本当に便利なのですが、今のところ、任意テキストは先頭にのみ設定できる仕様みたいです。)

Auto Document Feed Scanner / ADF スキャナー 2
Auto Document Feed Scanner / ADF スキャナー 2

2.奇数ページのスキャン:
スキャン範囲を決めて、設定がすべて終われば奇数ページのスキャンを開始できます。
ざらつきが多い紙でしたので、たまに詰まったり、2枚同時にスキャンしてしまうことがあります。奇数ページスキャンが終わったら、ページ数などチェックしておきます。

scanning books / 本の電子書籍化 04
scanning books / 本の電子書籍化 04

3. スキャン面の並べ替え:
偶数ページのスキャンに入る前に、偶数ページが表(スキャン面)にでるように、小さい番号のページから順にスキャンするように、手で並べ替えます。枚数があっても結構簡単なので、後でファイル名処理するよりも手で並べ替える方が気軽にできていいと思います。

scanning books / 本の電子書籍化 05
scanning books / 本の電子書籍化 05

4. 偶数ページのスキャン:
ファイル名が B001.jpg となるように設定してから、
奇数ページと同じようにスキャンします。
ページ数を合わせるためですので、空白のページや不要と思うページもすべてスキャンします。

scanning books / 本の電子書籍化 06
scanning books / 本の電子書籍化 06

また、表紙・裏表紙は厚みがあってうまく流れない、また本文とは違った意味で、綺麗にスキャンしたいなどの理由から、通常のフラットベッドスキャナーとして取り込みます。名前は C001.jpg などにしておくといいと思います。

5. 取り込んだ jpg 画像のチェック:
ここでの作業の結果を jpg データを見ながら確認します。奇数と偶数のページ数が合っていない場合、途中2枚同時に流れてしまった可能性が高いですし、うまく流れていなくて、ページの半分だけスキャンされていることなども結構あります。

ADF を使った書籍の電子化 2

scanning books / 本の電子書籍化 02
scanning books / 本の電子書籍化 02

本の下準備を始めます。スキャン前の準備は全体の作業の効率に大きく関わってきますので、丁寧に行うのが良いと思います。

scanning books / 本の電子書籍化 01
scanning books / 本の電子書籍化 01

1. まず、本の表紙・裏表紙からページを分けます。大概、糊付されているものですので、手で引っ張りはがす方法で十分です。但し表紙などもスキャンしたいので、ゆっくりと丁寧にはがすのが良いと思います。

2. 表紙・裏表紙と本体とが離れたら、今度はページを10ページぐらいずつ、切り離します。ここも、手でやる方が、カッターを使うよりも、綺麗にできる可能性が大きいです。

3. 別々に切り離された約10ページぐらいまとまりの端を裁断機やカッターで
まっすぐに切り、各ページが完全に切り離されるようにします。

すべてのまとまりを1枚1枚になるよう切り分けます。ページの順番が狂ってしまわないよう、ちゃんと並べておくことが重要です。(ページ番号が入っていれば、大きな問題ではないですが、ページ番号が入っていない場合、自動連番のスタンプ=打番機などを使う方法もおすすめです。重要な本ではないことが前提ですので。)

scanning books / 本の電子書籍化 03

4. こうして切り分けたページを1枚1枚めくり、完全に分かれているか確認。ホッチキスなどスキャナーを壊すようなものが入っていないかを確認します。

また、紙が極端に埃っぽい場合、スキャナーのローラーがすぐ滑るようになってしまうので、綺麗にしておくこと、折れ目、紙の癖をまっすぐに直しておくこともポイントです。

ADF を使った書籍の電子化 1

scanning books / 本の電子書籍化 01
scanning books / 本の電子書籍化 01

生きていくには、新しい技術を取り入れ、古い良いものは残していかなくてはなりません。

ということで、昔から書庫に眠っている本や過去の手帳などをスキャンして PDF やデジタル媒体に取り込むことが、今回の目的です。(今回はPDFのみ。)

私自身は本当は本を壊すことにはすごい抵抗感がありまして、今回もそうですが、全く他の人に譲る機会などないものや、ごく個人的なもので、資料価値の無いもの、雑誌などに限ってスキャンしています。(本の形のまま残しておいた方が他人の為になると思うものが圧倒的に多いです。)

さておき、やるからにはちゃんとデータとして良いものを残したいというのがありまして、一通りの手順、何度も試してみました。結果として私には最適な方法を紹介します。

scanning books / 保存が難しい古い本・書籍
scanning books / 保存が難しい古い本・書籍

必要なもの:
1. 資源リサイクルにいくだけのような本。(ここでは、まだフランスがフラン使っていた時代に買った廉価本など)
2. ADF (オートドキュメントフィーダー付きスキャナー)
3. 紙の裁断機またはカッター
4. Adobe Bridge または取り込んだ画像をリネームするソフトウェア
5. Adobe Acrobat または個々の画像ファイルをPDFに変換/統合してくれるソフトウェア

手順:
1. 本の下準備
2. ADF オートドキュメントスキャナー でデジタル化
3. スキャン後の jpg ファイルを整理
4. PDF/電子書籍化

続きます…