modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 補足1

モデリングは一旦置いておいて、次に宝石部の制作に入ります。

私のは趣味程度ですが、プロのデザイナーの方はカット方法とか彫金方法とか色々な専門知識を持って仕事されています。カット方法にも名前がついていて、それに対応したデザインとか、本当は知らなくてはいけないことがたくさんあるのだと思います。私のような素人にはすぐには覚えきれないことがたくさん。ただ仕事の場合、(フォトグラファーも同じですが、)一件一件、その道のプロの人に依頼される訳で、最低限3Dで制作するのに勉強すべきことがでてきます。このデザインを仕事だったとした場合、その1つが透過体の屈折率です。

フォトグラファーなので知っていることは、ガラスにも色々あって、その中でも高精度の光学性能をもつように製造されたのがレンズとかに使われている光学ガラスで、純度の低いガラスとには違いがあるということ程度。それが屈折率にどういう違いを与えているのか、屈折をどう利用してレンズが集光しているかは設計者の領域で、少しは勉強していてもそうそう数値的に捉えたことはありません。その上、天然石のそれぞれの屈折率など考えたこともありませんでした。

ただ私の場合、余計な経験が邪魔をして考えすぎなことが多く、もしモダンなグラフィック制作が目的とするなら、例えば透過体の屈折率は一般的に規定されている数値が公表されています。それを調べてモデルのマテリアル設定をすればいいだけのことでした。次回、いざ物理シュミレーションをやるぞって時はやる時で、今の時代、必要な情報はきっとどこかにあって、見つかるのでしょう。もちろん人のアイデアのまねはよくありませんが、、、

いいたいのは、割り切りも大事というか、どう勉強・発展しても完全に自然界のものを再現できるはずもなく、人生もそう長くはありません。なんか刹那い考えになってしまいましたが、次に補足の宝石の再現を目指したサンプルを作ります。

下は Diamond (ダイアモンド)の数値を設定。IOR “2.417” は何度も見たのでもう暗記してしまいました。

Diamond Ring
Diamond Ring

Vector Illustration: イラストレーターをウェブサイトで



しばらく手付かずでした、SVGを使ってVector 画像をウェブサイトに表示するテストを行いました。オリジナルはイラストレーターのファイルとなります。上と下は別の表示方法です。各種ブラウザ、スマートフォンでもテストしてみようと思っています。下は写真ですが、真ん中のテキスト情報が残っているので、一枚のAIファイルから書き出したものとわかると思います。IE8は表示できず、IE10、Safari6で表示を確認しました。(iOS Safariは要調整)

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 6

Jewelry Design with modo - Background Constrain
Jewelry Design with modo – Background Constrain
Jewelry Design with modo - Inset and Bebel
Jewelry Design with modo – Inset and Bebel
Jewelry Design with modo - After Modification
Jewelry Design with modo – After Modification

出来る限り、ポリゴンにおかしな重複やダブりを避けようと、細かな修正を行います。こういう作業に便利なのが ”Background Constraint” で、基準にしたいベースの形状(画面では黒線)があれば、それに沿って頂点などを移動できる機能です。まず基準にしたいベースの形状を背景レイヤーにコピーして、左下の Snapping をオンにします。詳細メニューの中から Background Constraint を選択します。座標にまっすぐに動くよう、Ortho (正視)系統の Viewport (ビューポート)に切り替えて、頂点を移動。その時、Vector や Point の設定にするとちょうどいいようです。(図1)

大体整ったので、次に石留めの部分をへこませます。使用頻度の高い、Bebel や Inset を使って少しカーブを想定しながら何回かに分けてへこませます。これは、Subdivision をかける時に綺麗に曲がるようにです。ポリゴンが崩れたりしたら、頂点を連結させたりして修正し、精確に作業します。(図2)

少しずつですが、目標が見えた気がします。(図3)

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 5

Jewelry Design with modo - Base
Jewelry Design with modo – Base

整理しながらですが、現在の状況はこうなっています。ソリッドなものにしようとしましたが、最初の組み立て方がまずかった、現状は断念しました。

次回は、石留め部分を考えて、そこに石をはめ込みます。丸カンかなにかでチェーンをつけることや、重さのバランスをシュミレートするなんてこともできれば最高ですが、時間的にそこまではちょっとできないかな。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 4

Jewellery Design with modo - Place Order
Jewellery Design with modo – Place Order
Jewellery Design with modo - Extrude
Jewellery Design with modo – Extrude
Jewellery Design with modo – Subdivision
Jewellery Design with modo – Subdivision
Jewellery Design with modo – Remove unused
Jewellery Design with modo – Remove unused

面を作りましたので、予定の順番に配置を並べていきます。小さなものを作っているので、数値入力での移動をお勧めします。(図1)

次に移動した分だけ、面に厚みを加えようと思います。Extrude を使用すると厚みを加えた上に裏になる面を自動で反転してくれるようです。また後の行程のため、side (側面) に segment を “3” 追加しました。(図2)

一度、押し出したものを Subdivide にかけてみようと思います。MODO には SDS Subdivide (TAB) と Catmull-Clark Subdivide (SHIFT + TAB) がメインにありますが、(CAD Loaderとの兼ね合いを未勉強のため、) まだ最終的にどちらを使うかは決めていません。 TAB キーで簡単にプレビューできますので、状態を見てみます。(図3)

側面の Segment “3” を設定したおかげで平たさは良く保たれていますが、不要な Edge が形のムラを作っていますので、これはバランスを見ながら綺麗にしておきます。削りすぎると元の形が変わりすぎるので必要なところは Loop (オブジェクトの周りを循環した線) にしておくと Subdivision はうまく反応します。(図4)

ここまでやってみると、やはり2次元で考えていたものと大分違った印象になり、少しがっかりしています。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 3

Jewelry Design with modo - Patch Tool
Jewelry Design with modo – Patch Tool
Jewelry Design with modo - Edge Slice Tool
Jewelry Design with modo – Edge Slice Tool

イラストレーターで取り込んだパスは MODO では Curves (曲線) と呼ばれていて、色々な場所でこの名前で使用します。まず Curve から面を作るのには、Geometry 内や Curve Palette 内にある Freeze を使用します。もし図形が綺麗に4辺で囲まれていたり、MODO で Curve を描く場合は Patch (図1 オレンジ部) を使用してもっと便利な方法があるのですが、今回はそれは使わないことにします。また、Illustrator AI ファイルには法線の情報は無いと思いますので、Freeze で出来上がった面は良く反転しています。裏面を確認し、反転している場合、Flip で正しい面に向けます。

出来上がった面は、少し複雑な形に対して一枚しかできておらず、後にサブディビジョンをかける時に問題を起こします。Edge Slice を使って、扱いやすく型くずれのしない程度に面を分割します。(図2 頂点と頂点を結ぶ Edge Slice)

少々、デザイン案が手抜きな感じがしますが、最初のお試しのものですのでこのまま進めます。他のパーツに関してもほぼ同じ作業を繰り返して面を作っていきます。

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 2

Jewelry Design with modo - Illustrator File
Jewelry Design with modo – Illustrator File
Jewelry Design with modo - AI file import
Jewelry Design with modo – AI file import

イラストレーターのファイルの不要なデータを整理して、 MODO 用に書き出します。この時点で MODO 用にパスを整えておけば後々楽だと思います。何度かやり取りを繰り返してみて、反応を覚えるのが良いかと思います。また、スケールを確認したいのでトンボも配置しました。書き出しは AI 形式で古いバージョンの Version 8 を選びます。(イラストレーターの DXF 書き出しも試しましたが曲線が MODO に取り込まれませんでした。)

modo での Jewellery Design (ジュエリーデザイン) 1

Jewelry Design
MODO でのジュエリーデザイン

以前からアクセサリーのデザインを趣味でやっていて、既に3案は実物で作っています。ただ、せっかく3Dを覚えたので modo を使って3Dでイメージを作れば、試作の無駄も省けますし、いいデザインの練習にもなると考えました。上のデザインは7年前に止めてしまった頃のもので、アイデアは気に入っています。これを整えることを今回やろうと思います。

Contour Line (輪郭線) を利用してイラストを 3

Making Non-photorealistic Image with Contour Line
Making Non-photorealistic Image with Contour Line

設定を色々変えてみて性質わかってきましたのでこの辺で終えます。
MODO に限らず輪郭線やトゥーンレンダリング機能を持ったアプリケーションは多いので、試しておくと表現の幅が広がるかもしれません。

私もこの後、この機能を使って、医療イラストをたくさん作りました。

Contour Line (輪郭線) を利用してイラストを 2

Contour Line Examples 2
Contour line with distance edges

3D アプリケーションで描ける輪郭線には色々あると思うので、ここでは Modo の Contour / Cel Edges Material に絞って性質を調べています。

このモデルの縮尺は Modo 上概ね正しくスケールしていますが、Contour / Cel Edges Material に関してはワールド上の縮尺よりもレンダリングの出力サイズ (何ピクセルX何ピクセル) に応じて線幅を合わせる必要があることがわかりました。 設定を見てみると各線幅がピクセル単位でした。出力レンダリングサイズに対して線幅が何ピクセルということでしょうか。

何度かに分けてレンダリングして、使えるところ、削除するところを Photoshop などで選別するのが良いかと思います。