長寿梅の花, 赤 / Japanese Quince, Red Flower

クサボケの変種、長寿梅です。赤い花が付いています。本来なら昨秋に植え替えを行っておくべきだったのですが、この春になってしまいました。春から地中の細菌の活動も活発になるため、バラ科の植物によく発生する根頭癌腫病を警戒して、秋に植え替えをするようです。硫黄石灰合剤やストレプトマイシン液剤を使用して予防されるようです。

長寿梅の花, 赤 / Japanese Quince, Red Flower

今年の分の植物の植え替えをしています。

2月中旬から随時、今年の分の植え替えをしています。

2月中に行ったもの:
野薔薇、長寿梅、梅。 (この三つは根頭癌腫病に気をつけて消毒しながら。9月に行うべきかもしれません。) 紅葉、真弓、ツルウメモドキ、他、芽が動き始めたもの。

3月から:
真柏、石化檜、ヒメシャラ、オリーブ、紅紫檀、香丁木、榎、錦木、木斛、櫨、アキグミ、で本日まで。残りの、欅、椿、山茶花、茶の木、ゆず、藪柑子は、3月中に終わらせようと思っています。

4月から:
黒松、石榴、百日紅、など

5月から:
イワヒバ、テイカカズラ、紫陽花、など

こんな感じで予定しています。
本やインターネットいろいろ調べたり、よく観察したりしながらやっています。よく観察して、本やインターネットを調べてみるの方が正しいか、、、

今年は樹種に応じて植え替え時期を管理することはできたのですが、pHに応じた土作りや、消毒が大まかになってしまっていることが今後の課題です。何年も繰り返していくと根張りも少しイメージできるようになってきましたし、ウイルス性の病気もだいぶ気をつけるようにはなりました。

真弓(マユミ)の種 / 学名:Euonymus hamiltonianus

真弓(マユミ)の種 / 学名:Euonymus hamiltonianus

今年は真弓の種も蒔いています。芽がでるのが楽しみな樹です。真弓には雌雄があり(諸説あるようですが、)、下のような実は雌木にしかできません。種を蒔いて育てると、花が咲くまで3・4年かかるようで、花から雌雄が判るまで少なくともそのくらいかかるようです。

真弓(マユミ) / 学名:Euonymus hamiltonianus

真弓は可愛らしい実が好まれるので、実生の雌木は貴重な部類に入るのではないでしょうか。ただ、真弓の紅葉は特筆するほど素晴らしいので雄木も十分育てるに値すると思います。

メタセコイアの種 / Seeds of Metasequoia

メタセコイアの種 / Seeds of Metasequoia

メタセコイアの種も蒔きました。うろ覚えですが、日本の研究者によって化石の中に発見されたが、絶滅していたと思われていたものが、中国の山奥に生き続けていて、アメリカの研究者によって増やされ、その後日本に寄贈された、という数奇な運命を辿っているようです。

雌雄同株で種は手に入りやすいですが、発芽率はあまり良くないようです。檜同様、種には小さな羽が付いています。たまたまかもしれませんが種には赤い粉のようなものが付いてました。紅葉の姿からも、火のような、フェニックスのような印象がある木です。

檜(ヒノキ)の種 / Seeds of Japanese cypress

檜(ヒノキ)の種 / Seeds of Japanese cypress

檜の種を採ってきました。まだ木についていたもので、幾つかはすぐに取り蒔きに、幾つかは処理をして、冷蔵保存しました。下は檜の球果で一つにおよそ20粒ぐらい種が入っていました。また種には落ちる時に風に乗って少しでも遠くいけるように羽が付いています。

盆栽で育てられているのは、石化ヒノキや連山ヒノキが主で、変異種が挿し木で増やされているようです。調べると、もし石化ヒノキや連山ヒノキの種が取れて蒔いても、先祖返りで元の普通のヒノキに戻ってしまうようなことが多くの場所に書かれていました。

あえて通常の檜を実生で育てるメリットは、しっかりとした世代交代を経て、環境に適応した丈夫な木になりそうなこととや、最初期の段階から手が入れられるので、抑えたり伸ばしたり、自分の思った通りの木が作れそうなことでしょうか。何か変異種が生まれる可能性も無くはないですし。

ローズマリー / Rosemary

ローズマリー / Rosemary

ローズマリーも育てていて、伸びた枝を切って乾燥させています。日差しや湿気も少ない時期ですので、日当たりのある場所に干しています。虫に強いので、無農薬で育てられて、肉料理、煮込み料理、ハーブティーなどに使っています。

ローズマリーは育てやすくて綺麗なので盆栽風にしたかったのですが、あまり向きません。根が傷つくと枯れてしまうので、植え替えがあまりできないからです。あと突然枯れてしまうことがあるので、長年育てるには怖くもあります。私の経験だと急に花が咲き乱れたら危ういです。

挿し木で増やしやすいので、気に入ったものは増やしておくと良いです。